フアランポーン駅は、単なる古い鉄道駅ではありません。
100年以上にわたり、タイ全国とバンコクを結ぶ重要な玄関口として、多くの人々の旅を支えてきました。
単なる駅以上の存在
多くのタイ人にとって、フアランポーン駅は旅立ち、別れ、新しい生活の始まりを象徴する場所です。
労働者、学生、兵士、商人、そして家族連れまで、全国から集まる人々がこの駅を利用してきました。
駅は1916年、ラーマ6世の時代に正式開業しました。当時のシャムは鉄道インフラを通じて急速な近代化を進めていました。
近代タイへの玄関口
鉄道は単なる交通手段ではなく、地方と首都バンコクを経済的・政治的につなぐ重要な役割を果たしました。
北部、東北部、南部、東部からの路線がフアランポーン駅に集まり、この場所はタイ王国最大の鉄道ハブとなりました。
建築とデザイン
駅舎を設計したのは、20世紀初頭のバンコクで多くの王室・政府建築を手掛けたイタリア人建築家マリオ・タマーニョです。
ネオルネサンス様式の影響を受けた建物には、大きなアーチ屋根、広々としたホール、そしてヨーロッパの鉄道駅を思わせる高い窓が特徴的に取り入れられています。
フアランポーン駅は単なるターミナルではなく、シャムが近代国家へ進んでいることを示す象徴でもありました。
現在の駅の雰囲気
現在でも駅構内に入ると、どこか時間が止まったような感覚になります。
古いベンチ、天井ファン、響き渡るアナウンス、そして屋根から差し込む柔らかな光が、タイのクラシックな鉄道文化を今も感じさせます。
ノスタルジックな雰囲気を求め、多くの写真愛好家がこの駅を訪れています。
フアランポーン周辺を歩く
駅周辺の立地も大きな魅力です。
ヤワラート、中華街、チャルンクルン通り、タラートノイなど、バンコクの歴史地区へ徒歩でアクセスできます。
駅から街歩きを始めれば、古いバンコクの空気をそのまま感じることができます。
イタリア建築家によるネオルネサンス様式の駅舎。
タイの古き鉄道時代の雰囲気を今も残しています。
ヤワラートや歴史地区まで徒歩圏内。
変わりゆくフアランポーン駅
クルンテープ・アピワット中央駅の開業後、多くの長距離列車は移転しました。
それでもフアランポーン駅は役割を終えたわけではありません。
現在では、タイ鉄道の歴史とバンコクの都市記憶を伝える文化遺産空間として、新たな価値を持ち始めています。
フアランポーン駅は、列車だけでなく、タイという国が移動し、発展してきた歴史そのものを語っています。
所在地
バンコク駅(フアランポーン)
住所
Rong Mueang Road, Pathum Wan, Bangkok 10330
営業時間
Daily from early morning until late evening

